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700年進化しない酔っ払い

2012–03–17 (Sat) 21:30
鎌倉時代、今みたいな溢れ返った情報化社会じゃ
ない時代、本質を見極める目は改めて鋭いと思う。

「酒は百薬の長」 を大半の人は信じてると思う
けど、アレは徒然草の第175段 (A4で1ページ
分くらいになる位 超長~い文) の中から切り出した
ほんのごく一部の言葉にすぎない。

大きく前半と後半に分かれてて、その前半部分に
書かれてるのは酔っ払いの醜態について すっごく
リアルに書かれてる。

その中に 「酒は百薬の長とはいへど・・・」 と
続いている。 内容は 「漢書には酒は百薬之長と
は言うが、よろずの病気は酒から起る。」 と言う
事が書いてある。


「酒は百薬の長」は単に昔の人が酔っ払いの醜態に
ついて書いた記述の一部分。 ひとつのことわざ
みたいに聞こえるけど、それは間違い。


読んでみて(現代語訳)興味深いのは酔っ払いの様子
や はたから酔っ払いを見てどう思ったか、など七百年
経った今もなんら変わってない。
(エボシとかはさすがにかぶってる人いないけど)

その前半の酔っ払いの醜態について書かれてる
部分の現代語訳を引用させてもらいました。

♪c(*゚ー^)ノ*・'゚☆。.:*:・'☆'・:*:.。.:*:・'゚:*:・'゚☆

現代語訳 徒然草 第175段


この世には、よく分からない事が多い。これという宴のある時には、まず酒飲みはみんなに酒を注いで、飲みたくない人にまで酒を飲ませる事を強いて面白がったりする。なぜ、そんな無茶をするのか分からない。無理に酒を飲まされる人は、堪えがたい表情をして眉をひそめ、人目を盗んで密かに酒を捨てようとし、酒宴から逃げだそうとするのを、酒飲みは捕まえて引き止め、むやみに飲ませるのだが、きちんとした礼儀正しい人でも、たちまち狂人となって馬鹿な振舞いを始めてしまう。健康な人であっても、飲めない酒を飲めば、重症の病人のようになってしまい前後不覚になって倒れてしまう。

祝うべき日の宴なども、酒の飲めない人にとってはひどいものである。明くる日まで頭が痛くなって、物も食わずにうめいて倒れ、まるで生まれ変わったかのように昨日のことを何も覚えていない。公私の大事な仕事があっても欠席してしまい、他人に迷惑を掛ける。酒は人をこんなつらい目に遭わせるのであり、慈悲もなければ礼儀というものもない。こんな辛い目に遭わされた下戸の人は、酒も宴も、忌々しく恨めしいものになるのではないか。異国にはこんな飲酒の風習があると、飲酒の風習がない国の人が伝え聞いたならば、何とも異様で不思議な話だと思うだろう。

人ごとだと思って見ていても、酔っている者は心配である。思慮深そうで奥ゆかしく見えた人でも、酒を飲むと物事を考えることもなく笑って罵ったりする。言葉が多くなり、烏帽子は歪んで、紐を外して、脛を高く上げて股間が丸見えとなる準備のない様子は、日頃の思慮深き人とも思えない。

清楚に見える女性も、酒を飲めば髪をかきやって額を晴れやかにみんなに披露して、恥ずかしげもなく顔を晒し、大口を開けて笑い出すのだ、男の盃を持つ手に取り付いたり、更に慎みのない人は肴を取って男の口にまで持っていったり、それを逆の端から自分も食べたりするので、行儀はとても悪い。酔っぱらいは、声の限りを出して、みんなで歌い踊るのだが、やがて、年老いた法師も召し出されてきて、黒く汚い上半身を晒して身をよじりながら歌い踊るのである。とても見られたような見せ物ではないのだが、こんなものを喜んで見ている人さえ疎ましく憎らしく感じてしまう。

ある者は、自分がどんなに高貴ですごいかということを、恥ずかしげも無く他人に言い聞かせ、ある者は酔って泣きだし、身分の低い従者達は、怒鳴り合って争っているのだが、その様子はあさましくて恐ろしい。酔っぱらいは、恥ずかしくて心配になるような事ばかりをしでかして、最後は、他人のモノを取り合って、縁側から落ちたり、馬・車から落ちてしまって怪我をする。車に乗らないような人は、大路をよろよろとして歩いて帰り、垣根・門の下などに向けて言葉にしたくもないような事(放尿)をやってしまう。年老いて袈裟をかけた先ほど踊っていた法師が、小童の肩を抑えながら、誰に聞かせるでもなく何かを言いながらよろめいている、とても見苦しいものだ。

こんな情けない行為をしても、飲酒がこの世でも後の世でも利益のある事ならば、どうだろうかとは思うが実際には何の利益もない。この世には過ちが多くて、酒で財産を失ったり、病いを得たりしてしまう。酒は百薬の長とは言うが、病いの多くは酒が原因である。酒でこの世の憂さを忘れるとは言っても、酔った人は過ぎた嫌なことも思い出して泣いている。酒は人の知恵を奪って、積徳の善根を焼くことは火のようなものであり、悪を増長させて、全ての戒めを破ることにもつながり、来世では地獄に堕ちるだろう。『酒を手にとって人に飲ませた者は、五百生の間、手のない者に生まれ変わる』と、仏様も説いておられるのだ。


♪c(*゚ー^)ノ*・'゚☆。.:*:・'☆'・:*:.。.:*:・'゚:*:・'゚☆

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コメント

どっかで聞いたか読んだか...
「酒は百薬の長」とは、その昔の中国で、酒造メーカーを国有化したときの売り文句だったそうで。
騙されちゃ、いけませんね。

Bipolarさん こんばんは。
漢の元帝(前48~前33年在位)の皇后の甥にあたる王莽(おうもう)
が生活に必要なものとして、塩や農耕用の鉄器と並んで酒をあげて
こう言ってたみたいです。
それを徒然草の作者の吉田兼好が「漢書にはこう書いてあるけど・・」
みたいに書いたみたいですよ。 ただし王莽(おうもう)の次の皇帝、劉備(りゅうび)で
酒の醸造は禁止になってます。  アル中が続出したからかな・・・

私もブログで、「日々是口実 酒は百薬の長というなれど」と記事にしていますが
徒然草まではよんでいませんでした。
医学、文学、社会学までためになるブログですね。

yamadagagaさん こんばんは。
お褒めいただいて とっても嬉しいです。
「酒は百薬の長」 の元々は漢書の酒擁護の言葉だけど
結局は醸造禁止。擁護するもんじゃない、て判断したんだと思います。
徒然草は700年前、漢の時代は紀元前。 そんな昔から
アル中はいた、ってことでしょう。

♪♪ い~~まも昔も変わりなく~~ ♪♪
(漫画日本昔話のテーマ 笑)

699年で卒業したいと思います。アリガトさん、ためになりました!

シゲちゃん こんばんは。
699年・・めっちゃ先ですやん(笑) 
こんな私でもシゲちゃんのお役に立てて すっごく光栄です。

禁酒法

「酒は百薬の長なれど・・・」の語源をはじめて知りました。
(ためになりますねぇ)

他者が他人の酒を禁止するともっとひどいことになります。
他人が人の酒をやめさせることはできません。
酒は自分の意志でやめなければ。

ヘビスモさん おはようございます。
酒は百薬の長、で区切ったら身体にいいように聞こえますよね~
百薬も万(よろず)病には負け。  お酒は自分の意思じゃないと
ほんとダメですよね~ まったくそのとおり。

ためになります。断酒しようと本気で考えているので、色々勉強しているのですね。
今さらながらなのですが、アルコール依存症の定義ってあるのでしょうか。

テコさん こんばんは。
アルコール依存症の定義は私の中では1週間やめれるかどうかが
境目。 1週間、苦も無く飲まないでいられて、その後飲んでも量が変わらない、
なら健常者。 1週間やめてみて、「さあ!飲むぞ~!」て量が増えてたらアル中。
もっと細かくするなら 一度「久里浜式アルコール症スクリーニングテスト」ていうのを
やってみるといいですよ。
URL載せときますね。 http://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/dictionary/alcohol/ya-026.html

こんばんは、はじめまして。
いつも楽しみにしています。

断酒を始めてから、まだ1ヶ月ですが、波に乗れそうです。

徒然草の話し、興味深いです。
700年間、酔っぱらいは進化してないって
裏を返せば、700年前も今も変わらないんですね。
徒然草の時代も現代も、人の根源的な悩みとか不安とか
それにまつわる「ウサ」を忘れたいと思う気持ちは同じなんでしょうね。
酔っぱらいの振る舞いなど、現代のサラリーマンを見ているようでした。

お酒のない世界になればいいのにと思うけど、少なくとも700年間、人間は
酔っぱらいを辞めなかったのだから、簡単には無理なんでしょうね。

いるるさん はじめまして、こんばんは。
いつも読んで頂いてありがとうございます。
1ヶ月目だとしんどい時期は越えて少しましになった頃ですね。
私も初めの1ヶ月は身体は楽だったけど、飲みたい気持ちを我慢
してるぶん、精神的にきつかったです。 ちょうど暑くなりだして
炭酸とかガブ飲みしてごまかしてました。 1ヶ月過ぎれば段々と
気持ち的にも安定してきます。でも油断は大敵。 飲んでた頃の
量と飲んでた期間にもよるけど飲酒欲求は なかなか消えません。
私なんかもうすぐ2年だけど、いまだに飲みたい気持ちとは闘いです。
これからもお互い1日断酒でがんばりましょう。

現代語訳 徒然草 第175段・・・思わず笑ってしまいました。

maria龍女さん、こんばんは。

今まで読んだ記事の中では一番面白かったです。

身に覚えの有る事が書かれており、若気の至りを身に沁みる内容でした。

飲んだ後の、みんなで100メートル~ダッシュ・・・・・・
何人も犠牲者を出しました。

こける者あり、
麦畑にきえる者あり←探しても見つからないので、家まで確認に行くとこは良心的でした。

longestyardさん こんばんは。
記事が面白いといってもらえたら嬉しいです。

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